2020年の振り返りと今後の展望
本記事について
今年ももう終わるので今年やったこと、考えたことを振り返り、来年につなげようと思います。 また今年で一旦フリーランス辞めて会社員に戻るつもりなので、何を考えてその決断をとったのかを整理しておきます。
今年注力した技術
- Kubernetes
- Istio
- ArgoCD
- GCP Anthos
- Anthos Service Mesh
- Ingress For Anthos
今年やった仕事
アウトプット
登壇
本
ブログ
OSS
- Chord Protocolの実装
- Multi Clusterのバージョン管理のためのCustom Controllerの開発
- ArgoCDへのContribute
- GitOpsEngineへのContribute
振り返り
良い点
今年は相当アウトプットを頑張った年になりました。 登壇、有名OSSへのContributeに加え、 zennで書いた本や、qiitaに上げたKubernetesの記事がうまいことバズリ、 多くの人に自分のアウトプットを見ていただくことができました。
また、仕事に関してもお世話になった某メディア会社では、 フリーランスの自分に、技術検証、選定、実装&リリース、運用と運用整備まで一貫して主導でやらせていただけて、 大きな成長を感じると共にとても楽しく働くことができました。
反省点
大規模サービスになってくると、扱う技術の制約はより重要になってきます。 管理できるノード数であったりクラスタ数、リクエスト数、コストなどの制約は、 技術選定のための検証時にしっかり限界まで見て測っておかないと、 後々の工程で大幅な手戻りをすることがあります。 リアーキテクトに携わる中でこれを身を持って痛感しました。
フリーランスをやめる理由
今後エンジニア市場により若い人たちがどんどん参入していく中で、 何十年後も一定以上の収入を維持しつづけることを目標にしたときに、 フリーランスだとそれに必要な経験を積んでいくことが難しいなという結論にいたりました。
というのも今後は、
- 技術はどんどんコモディティ化し、単体の技術を扱って何かを作る障壁はどんどん下がってくる
- エンジニアの需要増加、待遇向上につられてエンジニアの数自体はどんどん増えていく
ということが起こるのかなと考えています。 小学生でも優秀層はWebRTCなどを駆使してプロダクトを作れる時代の中、 すぐにキャッチアップできるスキルをいくら身につけてもすぐ追いつかれてしまうので、 経験を積むことで差別化できるような知見、スキルを得ていく必要があるなと感じてます。
そのために、
- 幅広く技術やそのメリデメを熟知していて、要件に対して最適に選択でき、運用設計まで行える
- 難易度の高い要件にもしっかり対応することができる
- ある特定分野で業界をリードできるだけのスキルとブランディングを築いていく
このへんのポイントをキャリアに加えていくことを重点的にキャリア形成を考えています。 しかし、フリーランスではそもそも意思決定に関わる機会がどうしても減ってしまいます。 要件が難しくなる大規模環境では特にフリーランスへの情報開示、権限などがある程度制限されることが多いです。 そうなると、要件の落とし込みから導入、運用設計まで裁量を持ってやることのハードルが高くなってきてしまい、 良質な経験値を積めるかどうかは運次第になってきます。
よって、一旦会社員になろうと決意しました。
次はどこに行くのか?
LINE株式会社でプライベートクラウドプラットフォームを開発、運用する部署に行きます。 人生で一度はクラウドづくりしてみたかったのでとても楽しみです。